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空売りすべき銘柄、すべきでない銘柄

東京株式市場で馬鹿な一つ覚えのように、買い1本で儲けようという人は、今度の暴落で、茫然自失の状態ではないかと切なくなってくる。今回のように市場が暴落すれば、どんな株を売ればいいか、という質問は愚かでさえある。新興株式市場は小型株が多いし、空売りができない銘柄が多いので、こういう日経平均が壊滅的に打撃を受けると、ファンドがパンパンに膨れている日経平均採用銘柄の優良銘柄を空売りすればいいのだ。

で、その関連トピックとして、こうした特殊な状況ではなく、通常の株式市場で、どんな銘柄が「カラ売りすべきか」「カラ売りすべきでないか」を考えてみたい。

4つの条件があると思う。

1 個別株価が割高であるか。
2 東京株式市場に過熱感があるか。
3 業績のピークを打ったか。
4 グローバル市場に悪材料や強い懸念があるか。

この条件のうち、具体的なカラ売り銘柄を見つけるときは、その個別銘柄がカラ売り対象になり得るかを判断しなければならないが、基本的な条件は以上でOKだと思う。

1の個別 銘柄の株価の割高性に加えて、個別銘柄の衰退要因があることも大事になってくる。これについては、先々「企業分析」のトピックでお話してみたい。

私は、次の7点の兆候が見えたとき、要注意であり、場合によっては、衰退として、売りへ向かうべきだと思っている。

(1)経営者
トップが交代する時は注意すべきだ。典型的な例は、大塚家具である。

(2)飽和状態であること
市場ウオッチをして、対象企業が関わる市場が飽和状態になっていないかどうかを判断。

(3)衰退の印象をもたれること
先端リードしてきた過去と引き換え、新しい発明もなく、後退してきている印象があれば要注意だ。もはや企業として限界が見えれば、売りで咎められるからだ。

(4)その銘柄が属する市場の競争激化
「競争激化」がキーワードだ。市場での競争が激化していないかを判断する。どれだけのガリバー企業でもいずれ衰 退し、カラ売りの対象として取り上げられる運命にある。

(5)法規制
 例え ば消費者金融業の成長に利息制限法の規制の影響などが、典型的な例だ。また介護関連では、介護保険の法改正が行われ、介護保険で潤う企業が不利益を食えば、途端にその株は魅力がなくなっていく。

(6)人件費や原材料費の上昇
成熟株だと、この二つの上昇によって収益圧迫が常態化する。一時、冬の時代を経験した、外食産業がその好例だと言える。

(7)出荷数量や売上高利益率の低下
出荷数量などの数字は、注目する企業のサイトへアクセスし、提供されているデータを調査する必要がある。これが低下する企業には、カラ売りを浴びせかけるべきだ。

ご参考に。
(2018年2月10日 記)
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書評

新刊「FX黄金セミナー」本の前に「うんこ」置き去り、お掃除完了!

8月2日Amazonで以下の自著が発売になりました。
早速、書評欄に一つ書評が載りましたが、
はなはだしい誤認があり、対象書評に「コメント」欄があり、
説明しておきましたので、お読みください。

5つ星のうち3.0 投資雑学本
投稿者 sreview 2017年8月2日
形式: 単行本

3分足を使ってのチャートが多いが1分足5分足よりわかりづらいのに なぜ使ってるかよく分からなかった fx取引で通貨は買っていれば売っているのだから 空売りという表現は通貨の売買をしていれば用いないのでは? 上記のようなこれ違うな、ここもみたいな表記もありますが 投資の雑学本としては面白いです  http://amzn.to/2vrhP2j

Sreviewさま

著者の秋津学でございます。
アマゾン発売日8月2日早々の書評ありがとうございます。
あまりにも杜撰(ずさん)で事実誤認が致命的な書評ゆえ、
一歩間違えば「営業妨害」とも判断できますので、
以下、アマゾンさまの書評欄に設置された「コメント欄」で
説明させていただきます。

まず分足に関するご指摘は以下の:

  3分足を使ってのチャートが多いが
  1分足5分足よりわかりづらいのに なぜ使ってるかよく分からなかった

「3分足を使ってのチャートが多い」とのご指摘ですが、
そんな原稿は書いておりません。
改めて自著「FX黄金セミナー」で確認しました。
結果は、以下の通りです。

“新刊「FX黄金セミナー」本の前に「うんこ」置き去り、お掃除完了!” の続きを読む

投資Q&A

続 Q 株取引を始めて10年。でもなかなか思うように勝てないのですが。

では、基本柱とは何か。

投資家が意識すべき基本柱とは、
「安く買って、高く売る」という意識だ。

株での儲けは、信用のカラ売りは別として、
現物買いでは、安く買って、高く売らないと、利益が生まれない。
当たり前のことだ。
しかし、原理は実に簡単でも、実行する基本を育てるのは難しい。

いくらで買えばいいのか、どんな株ならいいのか、
それがわからなければ、買いようがないのに、
それがわからなくて、買うのが基本柱を失ったトレーダーだ。

「買わないと儲からない」と思うから買うのであって、
実際に上がる理由がわかっているので買うのではない。
つまり、わけがわからず買うのだ。

「買いたい・買いたい病」に罹患しているに過ぎない。

もし、しっかりした買い理由があって、
この株は買うべきと確信をもてれば、
その理由が正しければ、株はたいてい上がる。
理由・根拠が経験則でしっかりしていれば、上がるだろう。 “続 Q 株取引を始めて10年。でもなかなか思うように勝てないのですが。” の続きを読む

投資Q&A

Q 株取引を始めて10年。でもなかなか思うように勝てないのですが。

だいぶ前になるか。
私が主宰する株研究会「新積乱雲」のBBSで見出しのような悩みが吐露され、
「誰もが勝てるはず」と題して、書き込みをしたことがあった。

なかなかうまく儲からない、というのは投資家の共通した悩みで、
勝てない状況や売買譜を細かく見ていくと、
具体的な「診断と療法」が分かる。

広い視点で解答を探すと、もっとも大事な認識は:

人はいつまでたっても、自分のやり方を変えない。

ということだと思う。
どんなにアタマを打っても自分を変えない。
根本的に変えようとしない限り、
従来の状態が何年にもわたって続き、
本人は変えられない。

変な言い方かも知れないが、負ける人は、負けることに熱中し、
それが持続し、次第に耐性ができてくる。

こうなると、将来も変わらない。
同じこと、ここでは株で負けることの繰り返しをするわけだ。 “Q 株取引を始めて10年。でもなかなか思うように勝てないのですが。” の続きを読む